お墓探し
父が亡くなり葬儀も終わり、家族の話題はお墓をどうしようかと…。
うちはお墓がなく、今までお墓の話しもした事がなかったので1から探さなければなりません。
とりあえずネットで近隣の霊園のパンフレットの資料請求の申し込みをしてみると、営業の電話が連日かかってくるのと、郵便ポストに霊園のパンフレットが沢山届くようになりました。
ネットでは3箇所程、霊園のパンフレットを申し込みしたのですが次から次へとオススメの霊園を送りますと連絡が。
どうやら墓石の会社が霊園の指定業者になっていて、霊園を決めると墓石業者も儲かる仕組みになっているようです。
ただうちはお墓の後継者がいないので、お墓を建てる事はせず、最初から永代供養墓にする予定です。
これから休みの日は、暫く霊園見学になりそうかな。
エンゼルケア
父の呼吸が止まった時、不思議と涙は出ませんでした。
ずっと、また生まれ変わったらお父さんの子供にしてね、今までありがとうと感謝の言葉を伝えていました。
亡くなって直ぐにともろー訪問看護ステーション市沢の看護師さんに電話をかけました。
亡くなった事を伝えると直ぐに行きますと。
現在22時30分過ぎ、深夜に呼び出してしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
到着して死後の処置をしたり、寝巻きから洋服に着替えさせてもらい、身体をタオルで一緒に拭き、良い経験をさせてもらいました。
一番驚いたのは看護師さんが父の肛門に指を入れて残っている便を掻き出した事。
便はタールの様な真っ黒な色で独特の臭いがマスク越しに分かりました。
そして慣れた手付きで父の顔にメイクを始める看護師さん。
話しでは聞いていたけど間近で見るのは初めて。
みるみる血色が良くなり髪も整えて出来上がり。
中々カッコ良く仕上げてもらい、母も顔を何度も触って別れを惜しんでいました。
夜中にエンゼルケアに来て頂いて、本当にありがとうございました。
お父さん、亡くなる。
仕事中にともろー訪問看護ステーションの看護師さんから電話が入り、父の容態が悪く、直ぐに家に戻ってきて欲しいと連絡が入りました。
慌てて実家に行くと、苦しそうな呼吸の父。
舌根沈下が始まっていて、今日亡くなる可能性が高いと説明を受けました。
いつ呼吸が止まってもおかしくない父の手や鎖骨辺りを擦るのが精一杯でした。
酸素で口腔内が乾燥してると思い、スイカを水の中で潰して口を湿らせてみました。
ふと手を見ると先端が紫色に。
もう本当に最期が近いんだと実感しました。
看護師さんからは血圧は50、酸素濃度は測定不能、もう駄目だと分かっていましたが、もしかしたら奇跡が起こるのではないかと、心の何処かで期待している自分がいました。
介護ベッドの隣に布団をひき、少しうとうとして目を覚ますと、呼吸がゆっくりの父。
慌てて駆けより様子を見て暫くすると、突然目をぎゅっと閉じ柔らかい表情に。
その瞬間呼吸が止まりました。
慌てて首の脈を確認するとまだ脈があり、小さく呼吸をしてまた止まりました。
また脈を確認すると何も触れず。
父が亡くなりました。
私の大好きな父が。