お父さん、亡くなる。
仕事中にともろー訪問看護ステーションの看護師さんから電話が入り、父の容態が悪く、直ぐに家に戻ってきて欲しいと連絡が入りました。
慌てて実家に行くと、苦しそうな呼吸の父。
舌根沈下が始まっていて、今日亡くなる可能性が高いと説明を受けました。
いつ呼吸が止まってもおかしくない父の手や鎖骨辺りを擦るのが精一杯でした。
酸素で口腔内が乾燥してると思い、スイカを水の中で潰して口を湿らせてみました。
ふと手を見ると先端が紫色に。
もう本当に最期が近いんだと実感しました。
看護師さんからは血圧は50、酸素濃度は測定不能、もう駄目だと分かっていましたが、もしかしたら奇跡が起こるのではないかと、心の何処かで期待している自分がいました。
介護ベッドの隣に布団をひき、少しうとうとして目を覚ますと、呼吸がゆっくりの父。
慌てて駆けより様子を見て暫くすると、突然目をぎゅっと閉じ柔らかい表情に。
その瞬間呼吸が止まりました。
慌てて首の脈を確認するとまだ脈があり、小さく呼吸をしてまた止まりました。
また脈を確認すると何も触れず。
父が亡くなりました。
私の大好きな父が。