コロナ禍の入院
父が心不全で入院したのが2021年2月末。
コロナ禍でしたが個室だったので最初だけ面会する事が可能でした。
入院するまでは健康状態に問題はなく、普通に歩いて会話も出来き、ごくごく普通に生活を送っていたのですが、病室に横たわる父は素人の私が見ても危ない状況だと分かりました。
残り少ない時間を少しでも側に居たい気持ちを阻止されたのがコロナでした。
面会は2週間に1回、2分。
面会出来る内は良いですが、それも直ぐに出来なくなり窓から寝てる姿を見るだけ。
会えないので手紙を書いたら足元に私の手紙が貼ってありました。
私は少しでも元気になって貰いたいと、窓からメッセージを送り続けました。
たまたま病室が1階の窓側だったので、メッセージを振り続けてアイコンタクトのみですが…。
このコロナ禍で入院したら面会は難しいです。側に居られないのが私は一番辛かった。
私と同じ気持ちの人が今、日本に沢山いると思います。
感染防止の為しょうがないのは分かっていますが、自分の家族でも納得出来ますか?
最期を逢いたい人に会えず、知らない人に看取られるのがコロナ禍です。
私はそれが嫌だったので在宅に父を戻しました。在宅介護には色々なサービスがあり、要介護5に突然なった父でも短い間でしたが家で過ごす事が出来ました。
その中でも欠かせないのが訪問看護ステーションの存在で、家に看護師さんが来てくれる安心感は大きいです。
誰でも在宅に戻す事は難しいかもしれませんが、このコロナ禍だからこそ家で最期を看取れて本当に良かったと痛感しています。
これからもまだまだコロナ禍は暫く続くので、在宅医療の大きな役目となる訪問看護師さん達を応援していきます。